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スネコス

suneKOS (スネコス)の講演を行いました2021.3.2

2021年2月24日・25日に北九州の小倉で開催された日本美容外科学会(JSAPS)にて、最近では全国的な注目度が増している suneKOS(スネコス)の講演をご依頼いただきましたので行って参りました。

スネコスは肌の究極に自然な若返りを目指すことのできる注射製剤で、これまでのレーザーなどのマシンやヒアルロン酸などの注入剤では作ることのできない、「極上の肌質」を目指すことができることが魅力です。

主成分はアミノ酸6種類と全く異物が残らない安心できる材料であることも人気の理由です。

suneKOS 公式ホームページ(クリック)

suneKOS Executive trainer in JAPAN (スネコス日本統括指導医)

という役割を僭越ながら仰せつかっております。

その一環で今回は全国の美容外科医の先生(形成外科系)が集まる場で、スネコスについてお話させていただきました。

今回はその内容の一部をご紹介したいと思いますが、やや難しい内容ですのでスネコスについて理論的な部分を詳しく知りたい方向けの情報となります。

https://satoshihashimoto.com/2020/10/11/%e5%8d%98%e7%b4%94%e3%81%aa%e6%88%90%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%83%8d%e3%82%b3%e3%82%b9%ef%bc%88sunekos%ef%bc%89%e3%81%8c%e7%94%bb%e6%9c%9f%e7%9a%84%e3%81%a7%e3%81%82%e3%82%8b%e7%90%86%e7%94%b1/

suneKOSの魅力を語るには予備知識が必要

suneKOSはその魅力を一言で簡単にいうのは実に難しい製剤です。そのため、最近では

「皮膚が従来の若々しさを取り戻して元気になります」

「皮膚の栄養剤みたいな製剤です」

「レーザーなどでは作れない、求めていた肌質に近づくことができます」

などとお客様にお話することも多くなってきました。

しかし今回は経験豊富な大先輩の先生も含めた ’理論派’ の形成外科医師が集まる美容外科学会総会ですので、同じような言い回しで簡単に伝える訳にはいきません。スネコスのやや難解な理論的な部分を中心に、限られた時間の中でしっかりとお話させていただきました。

東京と大阪のサテライト会場とライブ中継を結んだ開催

suneKOSの理論はやや難解

suneKOSは非架橋の20万ダルトンの低分子ヒアルロン酸と、日本を含めた国際特許を取得している組成の6種類の独自の配合バランスのアミノ酸という非常にシンプルな主成分で構成されている製剤です。

ヒアルロン酸といっても水のようにさらっとした低分子で非架橋ヒアルロン酸ですので、翌日~翌々日にはほとんど吸収されてなくなっています。

どうしてこのヒアルロン酸を主成分の一つとして入れる必要があるのかについても深い意味があり、詳しく講演ではお話させていただきましたが非常に難解な部分です。すぐに消失する成分ですので、ただ単に水分の補充や膨らませたいという理由で入っているわけではありません。

これに関する理論的な部分はとても今後の美容皮膚科領域においては大切な内容なので機会があればまた記事にしたいと思います。

なぜスネコスには6種類のアミノ酸が含まれており、そしてそのそれぞれの割合はどのように決定されているのかも非常に大きなポイントとなる部分です。この組成決定には膨大な基礎研究が背景にあり、比較的作りやすい1型コラーゲンだけでなく、基底膜周辺に多い4型コラーゲンの生成も増強できたばかりでなく、質の良いエラスチンの合成も非常に促進することに成功しています。それぞれの増え方も、より本来の生体バランスに近い増え方であることが画期的です。

そしてこの「本来の生体バランス」であることが、想像以上の様々なメリットをもたらします(バイオテンセグリティによるメカノトランスダクションという概念を理解する必要がある部分でこれまた少々難解なところです、講演ではこの部分を中心にお話しました。。。)

線維芽細胞に適切なシグナルを伝えていく

これまでの美容医療は、真皮のコラーゲン造成を目標にレーザーや高周波、近赤外線やピーリング剤など様々な治療が行われてきました。

真皮に熱や化学物質などによる「刺激」を与えることにより線維芽細胞を活性化して、コラーゲン造成を狙ってきたわけですが、実際はもっと複雑なメカニズムで線維芽細胞は何を作り出すかを決めていることがわかってきました。

講演ではその一端をお話しましたが、この内容だけで詳細に話すと1時間近くは要するような少々難解な部分で、suneKOSの魅力を一言で表すことが難しい部分はここにあるのではないかと思っています。

簡単に言えば、線維芽細胞にただ単純にムチを打ってコラーゲンを作らせた場合と、「これとこれをこのぐらいの割合で作ってください」とレシピを添えて線維芽細胞に正面玄関からお願いしに行った場合では作り出す成分が全く異なる ということがポイントになります。

真皮に存在するのはコラーゲンだけではない

「真皮のコラーゲンは加齢変化によって減少する。それによりシワの原因となってくる。」

化粧品の広告でもよく見かけるこのフレーズは間違っているわけではありません。しかし、かなり大雑把な表現で、実際はもっといろいろなことが起こっています。

そもそも真皮の構成成分はコラーゲンだけではありません。そしてそのコラーゲンといってもさらに細かく種類がわかれており、30種類弱が存在します。

真皮に存在しているコラーゲンはType1コラーゲンが8割ほどを占めていて、基底膜近くになってくるとType4コラーゲンが多くなってきます。そして、そのコラーゲン線維に並走するようにエラスチンという物質が存在して弾力を作る要素の一つとなっています。

その他にも真皮には様々なプロテオグリカンや特殊なたんぱく質などが存在していて、それぞれの理想的な比率というものが存在しています。

つまり、「コラーゲンを増やしましょう」というのはだいぶ大雑把で、コラーゲンのtype4をどうやって増やすのか。エラスチンをどのように増やすのか、出来上がったコラーゲンの質はどうなのか、断片化していないか、3次元的にみて本来の望ましい走行を線維がしているかなど、実際には細かく見ていく必要があるのです。

suneKOSの狙い

suneKOSの開発にあたって行われた膨大な基礎研究論文をくまなく読むと、「本来の真皮の構成成分組成にいかに近づけるか」ということに関して徹底したこだわりが感じられます。これが真皮の機能面を回復することにつながるためです。

真皮は2割程度の細胞成分とその間に存在する細胞外マトリックス(ECM)という部分に分かれます。真皮のほとんどがECMで構成されているということになります。コラーゲンやエラスチンなどはこのECMの構成要素ですが、ECMは単に細胞間を穴埋めする物質ではなく、多彩な機能面があることがわかってきています。

ECMの構造を本来の組成と構造に近い「質の高い状態」にすることで、様々な情報が線維芽細胞にスムーズにシグナルとして送られることになります。

スネコスが ECM regenerator (ECM再生製剤)と呼ばれる新しいジャンルの製剤に分類されているのもこのような背景があります。

ECMの環境を本来あるべき姿に戻すことで、コラーゲンやエラスチンなどを合成する線維芽細胞が、あらゆる外部刺激に対して素早く的確に反応できるようになります。これが若々しく、元気な肌には大切になります。

ECMを健康に保つことで下記のような好循環が生まれますので、初めのうちはECMの再構築をしっかりと起こすために1~2週に1回のペースで4回行うことがスネコスの場合には推奨されています。

この好循環が始まれば

ECMの環境が良くなる⇒線維芽細胞がイキイキした状態に保たれる⇒さらにECM環境がよくなる⇒線維芽細胞がさらにイキイキする

となりますので、1クール4回終了した後によくなっていた人が、数か月後を見てみるとさらに良い状態となっているという現象も起こります。

このようにスネコスはこれまでのヒアルロン酸によるボリュームを加えて治療をするものだったり、レーザー系のように熱などを加えてミクロレベルの肌へのダメージを加えて線維芽細胞への刺激を加えるような治療とはコンセプトが大きく異なります。

我々が本来持っていたけど衰えてしまっている「肌を若々しく保つメカニズム」を呼び覚ます治療ということになります。

できればよいサイクルを維持するために半年に1回ごとに1クールを行うか、1クール終了後の2~3カ月後に1回だけおこなうメンテナンスがお勧めです。

本来の真皮構造により近い回復をすることで、真の肌の若返りとも言える独特の変化が得られます。