こんにちは
院長の橋本です。
普段の診療とは少し離れますが、将来お医者さんになりたいと憧れをもっている子供たちに大変貴重な体験を贈ります。
キッザニアなどの職業体験施設は連日大盛況で非常に人気です。私も二児の父として何度も足を運んできました。そして、子供ばかりでなく親までもが楽しめる素晴らしい施設だと思います。しかし、職業体験というよりも『本格的なごっこ遊び』という域をどうしても脱しないという印象を一方では感じていました。
将来なりたい職業として『医師』と答える子供たちは以前よりも増えてきているようで、近年の医学部受験の倍率もうなぎ登りに上昇しています。このように
医師に憧れる子供たちに職業を選択する上でもっと貴重な体験をさせてあげたい。
自分の大切な将来を決定する上での重要な情報を得る機会を提供したい。
そう思うようになりました。
私が生まれ育った家庭には両親はもちろん、親族にも一人も医師はおりませんので医師という職業は決して身近ではありませんでした。そんな私が医師を志すきっかけとなったのはテレビでみた救命病棟24時のような救命救急医の特集番組やテレビドラマです。ありきたりで大変お恥ずかしいのですが、テレビをみながら漠然と
『人の命を自分の手で助ける仕事なんてかっこいいな』
という思いを持つようになりました。
幸い実際に医師になることができましたが、医学部に入って実際に臨床研修なども経験するようになり、以前憧れていた「救命救急医」のような医師のイメージとはかけ離れた様々な職種が医師には存在するという現実に心を踊らせたことを思い出します。
実際に現在は救命救急医の道には進んでおらず、様々な道の中から美容皮膚科、美容外科、形成外科の医師として毎日診療を行っています。
そして、医学部に進み医師免許も取得しても実際になりたい科が見つからずに臨床医の道に進まない人もいます。ある科の医師になったとしても、自分には合わないと感じて診療科を変更する(転科)する医師もいる現実もあります。
これらの経験から、子供たちには
①医師といっても様々な職種がある。そしてその職種によって仕事内容はかなり大きな違いがある。
②どんな職種に進んだとしても、『自分がやった仕事の結果に対して、感謝される喜び』。臨床医であれば患者様の症状が改善して感謝される喜び。これこそがいかなる道に進んだとしても医師が感じている『やりがい』であること。
この2つを伝えていきたいと思うようになりました。
医師といっても様々職種がありますが、そのすべてを体験することは不可能です。自分がその職業に向いているかどうかは、実際にその職業の人たちが何を「やりがい」にして日々仕事をしているのかがとても大切だと思います。そのやりがいに対して憧れ続けることができるかどうか、それが最も大切なことだと思います。
そこで「医師が普段感じているやりがい」も含めて実体験できる本格的な医師体験プログラムを作りたいと思い始めました。
4月に第一回目を友人のクリニックをお借りして開催します。
実際の本物のクリニックを使用して行います。本物の医療器具を扱ってもらいます。担当するのも本物の医師たちです。私も含めて当日は4名の医師が子供たちに接する予定です。みんな小学生の子供を持つドクターたちです。いろいろな職種があるというメッセージを様々な科の医師たちがお話します。
会場の東京外科クリニックは日帰り手術も行っている施設ですので、手術室にも入ります。そして、模擬手術体験も行います。
そして目玉は、我々が日々感じている「やりがい」を実体験するプログラム。サイズピッタリの白衣に着替えてもらい、真剣に医師になってもらいます。本物のプロの役者さんに患者様を演じてもらい、事前に勉強した病気の中からその人を「診断」して、「治療」して、症状が「治って」、患者様から「感謝される」。そこまでをリアル感を重視して再現します。
初の試みですが、俳優さんもテレビや舞台で活躍する本格派の方にご協力いただくことができました。開催はまだまだ2か月先で数日前に参加者を募集する記事を公開したばかりですがすでに満席となっているようです。皆様の期待に応えることができるよう、2カ月後の本番を楽しみにしています。