こんにちは
院長の橋本です。
2018年4月8日(日)に『本格キッズドクター体験』を開催してまいりました。
2か月ほど前にこの開催を告知したところ、すぐに満席となり多くの方にキャンセル待ち、次回開催時連絡希望のお問い合わせをいただく状態となっておりました。
ご期待に沿えるよう、当日まで
「子供たちに伝えたいことをどうやったらうまく表現できるか」
を考えいろいろと試行錯誤して準備してきました。もちろん前代未聞の初の試みですので正直準備段階ではいろいろと大変な部分もありましたが、遠方からわざわざご家族でこのためにいらっしゃる方も多く、身の引き締まる思いで当日を迎えました。
このプロジェクトの意図を話し、その理念に賛同してくれた私の大学の同期3名の医師も当日は協力してくれました。なんと彼らは報酬無しのボランティアでの参加です。
子供たちのためならと協力してくれたのは、東京外科クリニック院長の大橋先生、呼吸器外科専門医の揖斐先生、整形外科専門医の小原先生です。様々な診療科の医師が学会以外の仕事で4名も集まるということはこれまで聞いたことがありません。それぞれの先生が子供たちにしっかりと向き合って指導してくれました。
東京外科クリニックの大橋先生。今回は大橋先生のクリニックを舞台にして体験を行いました。大橋先生は内視鏡によるヘルニア日帰り手術のパイオニア的存在で、日本全国から患者様がいらっしゃっているクリニックです。
小原先生(右)と一緒に実際の手術で使用する電気メスを使った鶏肉の切断体験と、縫合体験。
子供たちはとても真剣です。
実際に本物のクリニックで、本物の医療器具を触ってもらい、本物の医者4名が指導しました。それだけでもお腹いっぱいになった子もいたかもしれません。。。
一人ひとり内視鏡を使ってモニターを見ながら縫合する体験をしました。内視鏡のスペシャリスト大橋先生と、揖斐先生がつきっきりで手取り足取り指導しました。かなりの贅沢です。。。
大橋先生の鮮やかなテクニックに子供たちも大歓声。
そしてここからが今回の体験のメインの部分。後半は
「医者としてのやりがいを感じる瞬間」
を実体験する時間の始まりです。
まずは呼吸器が専門の揖斐先生から、聴診器のしくみと使い方。代表的な病気についてのお勉強です。メモをとりながら子供たちはとても真剣に聞き入っています。
そして実際に診察室で医師として外来での診察に挑戦です。ちゃんと介助してくれる看護師も本物の看護師です。そこに患者様が実際に診察室に入ってきます。テレビや舞台で活躍する現役の一流の俳優のお二人に今回は患者様役をお願いしました。とても苦しそうな迫真の演技で入室してもらっていますので、本当に苦しがっている本物の患者様にしか見えなかった子供たちも多かったようです。
入ってくると診察室の空気は一変。「どうにかしなくちゃ」という使命感が子供たちを襲っていました。
事前に勉強した中からほとんどの子たちが診断を自分で上手に導き出していました。治療までしっかりと行って、患者様から「ありがとう!」と過剰とも思える感謝のされっぷり。
この時の子供たちのやりとげた感いっぱいの顔は忘れられません。みんなとてもいい顔してました!
最後は4人のそれぞれの医師が、「普段やりがいに感じていること」としてそれぞれの想いを正直に自分たちの生の言葉で伝えました。私も他のドクターの話を聞いて感動しましたので、ここでも子供たちは何やら得るものがあったようです。
なぜか体験終了後は「サインください!」の子供たちの列。サインなど書いたことがない我々は戸惑いながらも書かせていただきました。
今回のイベントの内容は正直小学校高学年の子には難しいかなと思っていましたが、意外にもほとんどの子はしっかりとついてきてくれましたし、診察体験では治療まで上手に立派に行ってくれました。終了後もいっぱい質問をしてくれて、将来のお医者さんと多くの時間を共有できてとても楽しい時間を過ごすことができました。
今回のイベントは場所を提供してくださった東京外科クリニックの大橋先生、そして俳優の塩谷瞬君、石田廸子様のご協力がなければ実現しえない高度な内容でした。特に俳優の皆さまの迫真の演技で子供たちはとてもよい緊張感とその後の達成感をしっかりと実体験することができました。
苦しそうな演技を全力で毎回全力でしていただいて、実際に手足のしびれを感じながらの演技はお見事でした。この場をお借りして心より感謝申し上げます。